2010年3月21日日曜日

クロマグロの養殖事業の研究報告

近畿大学水産研究所|クロマグロなどの魚の養殖、種苗生産、品種改良

今話題なので取り上げてみました。
クロマグロ漁が禁止にならなくて日本人にとってはよかったですね。


そんなクロマグロの完全養殖を世界で初めて成功させている近畿大学のニュースが出ていました。

クロマグロ

完全養殖のサイクル

NHKのニュース記事によると・・・
http://www.nhk.or.jp/news/k10013272341000.html#

大西洋のクロマグロの国際取引の禁止が国際会議で議題になるなか、
クロマグロの「完全養殖」を行っている大阪の近畿大学で3月17日、
最新の研究成果を発表するシンポジウムが開かれ、
トロの増やし方や新しいエサの開発について報告されました。
東大阪市の近畿大学で開かれたシンポジウムには、
水産会社の担当者や研究者らおよそ150人が出席しました。
シンポジウムでは、人工的に卵からふ化させたクロマグロの稚魚を、
いけすの中で大きく育てる世界で唯一の「完全養殖」を行っている
和歌山県白浜町の近畿大学水産研究所の教授らが、
最新の研究成果や今後の課題について報告しました。
このうち澤田好史教授は、体内に脂肪をため込むのに
関係している遺伝子を突き止めたことを明らかにし、
「この遺伝子を働かせる方法を開発すれば、トロと赤身の量を調整できる」と報告しました。
このほか、稚魚がより元気に育つ新しいエサの開発や、クロマグロを市場に出すとき、
生産者の情報をきめ細かく発信していくことが大切だといった報告が行われました。
出席した水産会社の男性は
「クロマグロを取り巻く環境が厳しいだけに、完全養殖への期待が高まりました」
と話していました。また、近畿大学水産研究所の村田修所長は
「完全養殖は、天然資源に依存することなく、育てることができる。
より広く食卓に提供できるようさらに研究を進めたい」と話していました。


とのこと。
近畿大のホームページによると研究を初めてから2002年に成功するまでに
なんと32年かかっているのだとか。
大変なのもわかるが…それは…かかりすぎだろ。