2010年8月10日火曜日

【大学LABO更新】大学生数・大学数最新データ2010

文部科学省から平成22年度の学校基本調査が発表されました。
高等教育を受けられる人の数が過去最高になり、
就職率は過去最低水準という目を覆いたくなるような結果です。
2割弱もの人が大学を卒業しても進学も就職もできない現実があるようです。

入学したはいいけれど・・・・

【大学LABO】
大学数・大学生数 文部科学省 2010年




■学校基本調査-平成22年度(速報)結果の概要 2010年8月5日



■大学生数について
① 大学(大学院を含む)の学生数は288万7千人(前年度より4万1千人増加)で過去最高
・このうち女子は118万6千人(前年度より2万7千人増加)で過去最高。
その占める比率は41.1%(前年度より0.4ポイント上昇)で過去最高。

② 学部の学生数は255万9千人(前年度より3万2千人増加)で過去最高。
・このうち女子は107万8千人(前年度より2万5千人増加)で過去最高。その
占める比率は42.1%(前年度より0.4ポイント上昇)で過去最高。

③ 大学院の学生数は27万1千人(前年度より7千人増加)で過去最高。
・このうち女子は8万2千人(前年度より2千人増加)で過去最高。その占める比率は30.3%
(前年度より0.2ポイント低下)。
・大学院学生のうち社会人(経常的収入を得ることを目的とする仕事に就いている者。ただし、企業等を退職した者及び主婦なども含む)は5万5千人(前年度より1千人増加)で、その占める比率は20.4%(前年度より0.3ポイント低下)。
・専門職学位課程の学生数2万3千人のうち9千人(40.8%)が社会人。

④ 短期大学の学生数は15万5千人(前年度より6千人減少)。

⑤ 高等専門学校の学生数は5万9千人(前年度とほぼ同数)


■卒業者の進路
平成22年3月の大学(学部)卒業者数は54万1千人前年度より1万8千人減少)。

① 大学院等(大学院研究科、大学学部、短期大学本科、大学・短期大学の専攻科、別科)
への進学者数は7万3千人。進学率は13.4%(前年度より1.2ポイント上昇)。

② 就職者総数は、32万9千人。就職率は60.8%(前年度より7.6ポイント低下)

③ 「一時的な仕事に就いた者」は1万9千人(前年度より6千人増加)で、卒業者に占める比率は3.6%
(前年度より1.3ポイント上昇)。

④ 卒業者数のうち進学も就職もしていない者は8万7千人(前年度より1万9千人増加)で、
卒業者に占める比率は16.1%(前年度より4.0ポイント上昇)


就職率は6割、2割強は大学院に進学、2割弱は進学も就職もできていない。
この④にあたる若者はいったいどうすればいいのだろうか??これは想像以上にひどい数字と言えるだろう。




驚くなかれ、この少子化の時代で2010年に大学の設置数は過去最高をさらに更新。
778もの大学が犇めいている。その下の表にもあるように大学生数は288万7396人となりこちらも過去最高。
全体に占める女性の占める割合もどんどん増えている。
いわゆる大学全入時代へをひしひしと感じさせる数値になっている。