2010年9月7日火曜日

創設38年、国連大学が学生を日本で初めて募集

青山学院大学の近くの国連大学本部(渋谷区)

青山学院大学に行くときいつも目に入るこの国連大学。
「いつもこの大学ってなんなんだろう・・・?学生いなそうだし。」と思っていました。

やっぱり今まで学生いなかったんですね。
学生を募集することがニュースになっていました。
合格者はなんとたったの5名。
しかも写真の場所が世界の国連大学の本部のようです。


創設38年で国連大学が学生募集
http://www.asahi.com/national/update/0830/TKY201008300431.html より抜粋



東京・青山に本部を置く国連大学が、1973年の創設以来初めて、名前の通り大学として学生を受け入れることになった。これまでは国際連合のシンクタンクとして研究や研修活動を主としていたが、9月に修士課程を設置し、世界から5人の学生を受け入れる。将来的には博士課程も置き、大学院大学として国際的な政策課題を解決できる人材を自前で育てる考えだ。文字通りの「大学化」は昨年12月の国連総会で認められ、今年9月に修士課程「サステイナビリティと平和研究科」が設置される。日本、英国、ブラジル、インド……と教員の出身国は様々で、授業はすべて英語で行われる。定員は20人とされ、一期生を目指して84人が応募したが、英語の語学力がどれぐらいあるか、どんな研究を志しているかをみる書類選考の結果、最終的に合格したのは、米国、韓国、カンボジア、ネパール、ギニアビサウ出身の5人だった。


そもそも国連大学って何!?と調べてみたらあっさりHPに載っていました。
http://www.unu.edu/hq/japanese/about/faq.html より抜粋


国連大学はなぜ作られたのか?


国連大学の構想を提唱したのは故ウ・タント元国連事務総長です。
国連はその提案を受けて1969年、学術的国際協力を促進し、
地球規模の緊急課題に関して具体的解決策を目指す学際的研究を行い、
さらに途上国の研究・研修面の能力強化に寄与する
新しいタイプの大学の創設を提案しました。

国連大学の目的は?

国連とその加盟国が関心を寄せる、緊急な対応を必要とする
地球規模の諸問題の解決に研究と能力育成を通じて寄与することが
国連大学に与えられた使命です。



■なぜ東京に?

国連大学設立構想が発表されると日本政府は
各国に先んじて大学本部の東京誘致を国連に
呼びかけるとともに、大学基金への1億ドルの拠出、
首都圏に本部施設ならびに研究所・研修センター施設の
提供の意向を表明しました。これは、国連と国連大学に対する
日本政府・国民の強い支持を示すものでした。
これを受けて、国連は国連大学本部の東京設置を決め、
1975年9月、都内に暫定的本部施設を開設し、事業を行ってきました。
現在の恒久本部施設は東京都のご厚意により
提供(無償貸与)された土地に日本政府の予算で建設されたもので、
1992年6月に完成しました。
大学基金への1億ドルの拠出は段階的に1986年6月までに終了し、
研究所・研修センター施設も東京都の支援により1995年に完成し、
国連大学高等研究所(UNU/IAS)として1996年4月に発足しました。

■ 学生は?

国連大学には、博士課程修了後の若手研究者が在籍しているほか、
国連大学フェローとして大学院レベルの研修を受ける各種機関の職員や
大学院生が在籍しています。また各種の国連大学研修コースやセミナー、
研究会などにも多くの学生が参加しています。
国連大学は、現在、大学院の設置を目指しており、近い将来、
世界各地の研究所・研修センター(プログラム)に
修士・博士の大学院生が在籍することになるでしょう。