2011年2月9日水曜日

ゴミ拾いロボを福井大生が開発

将来的にゴミ拾いがゲームみたいになるかもしれませんね。
家にいながらにして皆で遠隔ゴミ拾いとか。


◆川清掃ロボ、完成間近 福井大学生ら、アームで缶拾い籠へ(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20110209/CK2011020902000118.html

写真
開発した福井大生

福井大工学部の学生たちが、川底に捨てられた空き缶を拾う「水中清掃ロボット」の開発を進めている。きっかけは、授業で関わった浄化活動。川の再生を願う気持ちが、ユニークな発明へとつながった。
 車の形をした全長約50センチのロボットは、前に付けたカメラの映像を見ながら、パソコン操作でタイヤやアームを動かす。電磁石の付いたアームで缶を取り、背中にある籠へ投げ入れる仕組みだ。
 製作した4年の帆谷竜起さんら4人は、2008年度から知能システム工学科の小越康宏講師(42)が担当する環境保全授業に参加。福井市明新地区を流れる馬渡(まわたり)川の地元住民と川に入ってごみを集め、小学校で川の生態講座を開いた。
 「もっと川に関心を持ってほしい」と、ひらめいたのがロボット開発。09年春から構想を練り、ごみの4分の1以上を占めるスチール缶の回収に絞って考えたが、思うように進まなかった。「ロボットの知識が少ない上に、就職活動も重なった」と帆谷さん。
 そんな帆谷さんたちに昨夏、強力な助っ人が現れた。1年からサークルでロボットを作っていた4年の藤田智司さん。帆谷さんたちの熱意と、今までに作ったことのないロボットへの興味が、藤田さんを引き込んだ。
 知能ロボットの開発設備が整った同大文京キャンパス内の「ロボット工房」にこもり、部品とプログラム作りに明け暮れた。部品を替えて何度も実験を繰り返し、昨年末に初めて陸上で空き缶回収に成功。今月2日には水中での実験に挑戦。パワー不足で籠に入れ損ねたが「改良すれば川の中でもいける」と手応えを感じた。
 帆谷さんと藤田さんは今春、社会人となる。川で動くロボットはまだ見ていないが「きっと改良を続けてくれる」と後輩たちに夢の実現を託す。