2010年7月14日水曜日

大学階層と就職意識の差 

 2010年7月6日

東洋経済オンライン上に掲載されているHRプロが連載している
分析記事が秀逸です。毎回コラムが非常に深く、充実しています。
アンケート対象の母体数や実施時期がわからないのでそこが玉にキズですがかなりクオリティの高い分析が原文ではされています。
(記事から類推すると4月末に4年生にとったアンケートだと思われる。)
一度読んでみるとよいと思います。



以下引用

●学生の就活意識を測定するOB/OG訪問
志望企業のOB/OG訪問社数(文系)
志望企業のOB/OG訪問社数(理系)
WEB依存によりOB訪問の数がかなり少ない・・・・かと思いきや・・・・大学の階層別にみてみると…

●上位校ほどOB/OG訪問に熱心、下位校の学生は訪問しない
志望企業のOB/OG訪問社数(文系/大学階層別)
志望企業のOB/OG訪問社数(理系/大学階層別)
 ちゃっかり上位校の学生はOB訪問をしており、その数も圧倒的に多い。
 内定者の数も大学階層でしっかりと差が出てしまっている様子。
 
内定社数 大学グループ別(文系)
内定社数 大学グループ別(理系)
結局内定をもらえる数も高学歴…と嘆くなかれ、意識の違いからくるものかもしれない。

大学階層別OB/OG訪問のデータを見た後に、大学階層別の内定社数データを見ると、かなり近い類似を示している。4月末時点で旧帝大・早慶クラスの文系学生は8割が内定をもらっている。上位私大クラスでは6割、中堅私大で45%、その他の私大では35%となっており、大学階層によって数字がはっきり分かれている。

理系では、旧帝大クラスは学校推薦時期が遅めなことも影響してか、早慶クラスのほうが高い内定率となった。旧帝大クラスは文理で差が出なかったが、他のグループでは軒並み理系の方が高い内定率となった。その他私立大学グループも5割が内定を保有している。

OB/OG訪問しなくても内定をもらう学生は多いが、OB/OG訪問をしている大学階層がおしなべて内定率が高い。 偏差値の高い大学が就職に有利ともいえるが、上位校の学生の就職意識は下位校よりも高く、Web依存でなく、自分で活動する姿勢が高い内定率につながっているともいえる。