2010年9月1日水曜日

大学生の8人に1人が中退 NPO法人NEWVERY調べ


毎日新聞 
中退:大学生、8人に1人 NPOが試算、「白書」発刊
http://mainichi.jp/life/edu/news/20100805ddm013100025000c.html


大学辞めようかな・・・。
労働政策研究・研修機構の06年の調査によると、中退直後、約6割の人が非正規雇用に、約15%が失業・無職状態にある。さらに最終学歴が「高等教育中退」の人の約5割が中退直後から継続して非正規雇用となっている。また、日本生産性本部の07年の調査では、全国に63万人(厚生労働省推計)いるニートのうち3割が高校、大学などの中退者とされた。
 ニューベリーの山本繁代表は「ニートになってから支援する対症療法ではなく、どうすればニートになるのを防げるか考えたかった。中退者の増加は納税できない人や生活保護受給者を増やすことになりかねず、本人にも社会にも大きなリスクにつながる」と、調査の動機を語る。
 国は高等教育機関全体の退学者数を把握していない。そこで山本さんらが文部科学省や日本私立学校振興・共済事業団などの調査を基に試算した結果、毎年約11万人が退学、大学では入学からの4年間で8人に1人が中退している計算になった。
 中退経験者101人へのアンケートでは、中退の3大理由は(1)学習意欲の喪失(2)人間関係(3)関心の移行=グラフ参照。一つの理由でやめる例は少なく「授業がつまらない」「友人がいない」などが複数重なった退学者が多い。経済的理由は1割程度で、奨学金制度などを知らずに退学している例もあった。


大学生の中退が深刻化しているようだ。
誰でも入れるようになった大学では努力せずに入れることから
目的を持たずに入ってしまったり辞めることへの抵抗感の低下が現れているのだろう。

企業が退職を止めるためにメンタルケアを導入するように
大学もそうしたメンタルヘルスケアを導入するところは増えるかもしれない。
それで中退者が減るのなら大学としても費用対効果は大きいだろう。

実際そうした動きもあるみたいです。

東京工業大学、教職員・学生を対象に、学外のメンタルヘルス相談窓口を設置
http://jinjibu.jp/GuestNewsTop.php?act=lst1&id=3657&gr=1



ただでさえ、小さい大学は定員割れをしているのだから中退者を出さず、
歳入の機会となる授業料をしっかり収めてもらえるなら安いものなのかもしれない。