2010年2月13日土曜日

大学ってお金持ち?

大学の運営には、国からの補助金がでています。
一部の大学は独自性を保つために
補助金なしで運営を行っているところも
あるようですが基本的には補助金を受け取ってます。

補助金はもちろん税金です。

同じような独立行政法人は法律で財務公開が義務付けられてます。

当然ある程度は透明性を確保せにゃならん、ってことで
多くの大学でも財務状況が公開されています。

これが中々見ようと思わなければ見る機会などないですよね。

よく経済雑誌などでも特集が組まれているベタな大学ですが
最高学府の東大、私立の雄、早稲田・慶應を見てみましょう。
下記は平成20年度、2008年のデータです。

◆東大
年間の収入が2,000億円、内補助金は960億円、寄付金73億円
保有資産1兆3,000億円。

◆早大
年間の収入が1,400億円、内補助金は120億円、寄付金31億円 
保有資産は3,000億円。


◆慶大
年間の収入が620億円、内補助金は120億円、寄付金32億円
保有資産は3,700億円。


保有資産のうち、東大と早稲田は大部分が土地と建物ですが
慶大は有価証券が多く資料が異常に見やすいのが特徴でしょうか。
早稲田・慶應共に付属校の収支を入れたらさらに大きな収入になります。

やはり・・・・母校にはたくさん眠っていらっしゃるんですね、先生。



さらに海外に目を向けると・・・
イェール大学は約140億ドル(1兆3,000億円)を運用しており
ハーバード大学は約350億ドル(3兆2,000億円!!)を運用してるんだとか。


すごい・・・すごすぎてよくわからないです。
ホームページからも気品が漂ってますね。

ただそれだけに、
ひとたびリーマンショックみたいな事態が起こると・・・
大損害を被ってしまうようです。

駒澤大と慶應大の2大学だけで400億円の損失って…
2008年の大学財務担当者は胃に穴が開くような思いだったでしょう。
ほどほどにしないとね。

でも…いくら教育にお金がかかるといっても
この桁外れに増やしたお金、どうするんでしょうか?
ばっちり大学生に還元して欲しいですね。


もちろん各大学の決算報告には決算書の数字だけでなくて大学ごとの
新しい取り組みなども紹介されています。
企業評価と違って数字がよければいい大学ってわけでもないので
それも含めて要チェックです。